今回の記事は、銀行が実施しているおまとめローンについてご説明します。
カードローンには、大きく分けて消費者金融カードローンと銀行カードローンの2つがあります。どちらもおまとめローンを実施していますが、傾向として銀行カードローンの方が金利が低めで、限度額が高めです。
金利が低くて限度額が高いということは、複数ある借金を一本化するのにうってつけということでもあります。今回の記事では、銀行でおまとめローンを借りるメリットや利用法、そしておまとめローンを使いやすい銀行をいくつかご紹介します。
おまとめローンのメリットは?
おまとめローンとは、複数の会社から借りているお金をひとつの会社に一本化するローンです。
複数の会社からお金を借りていると、一ヶ月の間に何度も返済日が来ますから精神的にとても苦しくなってしまいます。カードローンをまとめることには、次に述べるようなメリットがあります。
- 返済が月に一度に減らせる
- 金利が低くなる
返済が月に一度に減らせる
ローンをまとめるわけですから、月の返済日が一回だけになります。これは、実際の金額以上に精神的に楽になります。
例えば、3社から100万円ずつ借りていたとすると、返済日が月に3回。10日に一度も返済日があると、借金のことが頭の中から離れなくなります。口座に返済額以上の金額が入っているかどうか、いつも考えていなければいけません。
しかし、これが一回だけに減れば、口座の金額を気にする必要があるのは月にたったの一日だけになります。もちろん借金そのものが減るわけではないのですが、精神的に楽になる効果が期待できます。
金利が低くなる
おまとめローンで借金を一本化すると、金利を低くする効果が期待できます。カードローンの金利は、借入額が大きくなるほど低くなるためです。
例えば、60万円で金利18%、60万円で金利17%、60万円で金利16%の借金を一本化して180万円で15%とすると、一回当たり約3000円金利が低くなる計算となります。
借入額をまとめれば、返済金額を抑えられるケースがあります。
銀行のおまとめローンを利用するメリット
最初に述べたように、カードローンには消費者金融か銀行の2タイプがあります。消費者金融ではなく、銀行のおまとめローンを利用するメリットはどこにあるのでしょうか。
- 安心感がある
- 金利が低め
安心感がある
まず、経営の安定した銀行が多いため、安心感があります。
おまとめローンを商品としている業者の中には、多重債務で苦しむ人を「おまとめローン」に縛り付ける悪徳業者もいます。
「どの会社のおまとめローンにすればよいのか分からない」というときに、銀行ならではの安定感やブランドには安心できます。
金利が低め
銀行のローンの方が、消費者金融よりも若干低く設定されています。
その分、審査が比較的厳しいのですが、やはり金利が低いというのは利用する側にとってメリットです。
銀行のおまとめローンの賢い利用法
安心感があり、金利が低くなる銀行のおまとめローンですが、どのように利用するのがお得になるのでしょうか。
ここでは、おまとめローンを賢く利用する方法をご説明します。
- 消費者金融の多重債務をまとめる
- 返済回数の少ない返済方式にする
消費者金融の多重債務をまとめる
複数の消費者金融で借りたお金を、銀行のおまとめローンで一本化するのが最もお得な利用法になるでしょう。
前述の通り、複数の会社に細かく散らばっている借金をひとつの銀行にまとめることで、金利が下がります。しかも、消費者金融より銀行の方が低金利です。
したがって、消費者金融のローンを銀行へ一本化するのが、おまとめローンの最もメリットの多い利用法と言えます。
返済回数の少ない返済方式にする
なるべく、返済回数の少ない返済方式を選ぶと、支払う利息が少なく済みます。
おまとめローンにすると、一回当たりの返済額が小さくなる代わりに返済回数が多くなる傾向があります。その中で、リボ払い(残高スライドリボルビング返済方式)にすると、一回当たりの返済額は借入の総額に比べて小さくなります。
しかし、それでは返済回数が多くなり、結果的に支払う利息総額が膨らんでしまいます。返済額を抑えるためには、返済回数を少なく、返せるうちに返せるだけ返すことが重要です。
銀行のおまとめローンを利用する注意点
銀行のおまとめローンをお得に利用するために注意すべき点をまとめておきましょう。おまとめローンと言っても、必ずしも自分に有利にならないケースもあります。
- 全額借り換えできないケースもある
- 少額の場合は最高金利に注意
全額借り換えできないケースもある
借りているお金全額をおまとめローンとして借りることができないケースがあります。例えば3社から合計300万円借りている場合に、おまとめローンとして必ずしも300万円借りることができるとは限りません。
年収、勤続年数、会社名、信用情報などによって、審査の結果借りているお金より低い水準しか借りられないこともあります。そこは一般のローンと同様、審査次第となります。
少額の場合は最高金利に注意
金額が小さい場合は、設定されている金利の幅の中で最高金利が設定されます。「金利が低い」と言われている銀行でも、実は低いのは最低金利で、最高金利は他社よりも高いという場合もあります。
もちろん借金額は小さい方がよいのですが、小さい場合は最高金利に注意する必要があります。
おすすめの銀行おまとめローン
いくつか、おまとめローンを利用するのにおすすめのカードローンをいくつかご紹介します。
銀行名 | 実質年率 | 限度額 |
オリックス銀行 | 1.7%~17.8% | 最高800万円 |
東京スター銀行 | 1.8%~14.8% | 最大1,000万円 |
みずほ銀行 | 3.0%~14.0% | 最大1,000万円 |
三井住友銀行 | 4.0%~14.5% | 最大800万円 |
最低金利が1.7%!おまとめローンのメリットを受けやすいオリックス銀行
オリックス銀行のカードローンは、最低金利が業界でも最低水準の1.7%(利用限度額700万円超~800万円の場合)に設定されているため、おまとめローンで借入額がまとまったときのメリットが最も大きくなる可能性のあるカードローンです。
また、オリックス銀行の場合はクレジットヒストリーを育てやすいとされています。オリックスグループには、オリックスクレジットやオリックス生命をはじめ、保険・不動産・投資などさまざまな会社が存在します。
オリックスグループの利用履歴が審査に大きく影響するため、これらのサービスを利用することでクレジットヒストリーを育てられると考えられます。クレジットヒストリーという点で、オリックス銀行のカードローンにはポイントがあります。
おまとめローンの先駆者東京スター銀行(スターワンバンクローン)
東京スター銀行は、おまとめローンを業界でもはやく開始した銀行です。他行で落ちたが、東京スター銀行では審査に通ったなど、審査実績が豊富と言われています。
最高限度額1000万円に加え、最高金利が14.8%と低めなので、借入額が大きくても小さくても使いやすいのが東京スター銀行でしょう。
エグゼクティブプランがお得なみずほ銀行カードローン
みずほ銀行の場合、「コンフォートプラン」と「エグゼクティブプラン」の2種類があり、このうちエグゼクティブプランだと金利が3.0~7.0%と低金利で利用することができます。
限度額も東京スター銀行と同じく最高1000万円なので、高額の借入にも対応しています。
口座開設不要で利用できる三井住友銀行カードローン
三井住友銀行のカードローンは、三井住友銀行の口座を開設しなくても利用することができます。
他行の場合は、口座を持っていない場合カードローン契約までに口座開設必須のところが多くなっています。その場合融資できるまでの期間が数週間かかってしまいます。
その点、口座開設なくお金を借りることができるので、他行利用者でも気軽に利用できます。
まとめ
銀行のおまとめローンを利用することで、返済回数や金利を減らせる可能性があります。
おまとめローンによって借金総額自体が減るわけではありませんが、返済回数が減ることで精神的に楽になる効果が期待できます。
多重債務状態に陥っている場合は、おまとめローンを検討することで少しでも返済を楽にすることを考えてもよいでしょう。
大福汁粉
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