カードローンとクレジットカードの違いを解説!
ここ最近、人気の俳優やお笑い芸人、有名なアイドルが出演するカードローンのCMを多く目にします。急にお金が必要になった時には手軽に利用することが出来る便利なサービスである一方、どんな仕組みでどんなメリットがあるのかを完全に熟知している方は少ないのではないでしょうか。例えばよく似た金融商品であるクレジットカードと混同してしまい、クレジットカードを使った方がメリットが大きいのにカードローンを用いてしまった。あるいはその逆を行ってしまうなんてことも多々あります。
また、カードローンはサービスを提供する会社によって大きく3つに分類されています。それぞれ異なった特徴があるため、違いをわかった上で利用すると便利な一方、予備知識無しで申し込んでしまい、審査落ちの憂き目を見てしまうなんてことも考えられます。
あらかじめカードローンの基礎知識を得ることで、申し込みの審査をスムーズに通過することが出来たり、自分の使い方にピッタリな会社のカードローンを契約することが可能となります。それに、何やらよくわからないまま利用するよりも、ちゃんと知識を習得した上で賢く利用していくほうが、確かな安心感を得ることが出来ますからね。
そこで今回は、カードローンとクレジットカードにどんな違いがあり、どんなメリットがあるのか。どんな種類があって、どれを選ぶのがいいのか。また、最近人気を集めている消費者金融会社が発行しているクレジットカードについてご紹介します。
カードローンとクレジットカードの違い
まずはカードローンとクレジットカードの違いについてご説明致します。両者とも、お金を貸してくれる金融サービスという点では同じものですが、お金の貸し方に違いがあります。
クレジットカードの特徴について
クレジットカードは加盟店で商品やサービスを購入した時、その代金をカード会社が一時的に立替払いしてくれるものです。立て替えられた代金は翌月の支払日、口座引き落としによって一括で支払います。買い物の時に高額な現金を持ち歩いたり、手持ちが足りなくなってATMへ駆け込む必要が無く、月ごとの買い物の明細を発行してくれることもあり、お金の管理をする面では非常に秀でたものです。
また、一括払いの他の支払い方法として分割払いとリボ払いがあります。分割払いの場合は購入代金を所定の回数で割った金額と分割手数料(利用金額に応じて加算される、利息のようなものです)を毎月の支払い日に支払います。リボ払いはあらかじめ決めた一定の金額とリボ払いの手数料(分割払いと同じく、利用金額に応じて加算されます)を、同じく月々の支払い日に支払います。
カードローンの特徴について
一方カードローンは代金の立替払いではなく、利用者に現金を直接貸してくれるサービスです。コンビニや提携銀行、カードローン会社のATMに出向き、限度額の範囲内で借りたい金額を入力すると、預金を降ろす感覚でお金を借りることが出来ます。
返済は毎月指定の返済日までに月々の最低返済額以上の金額をATMに入金して返済します。ドラマで目にする街金のように対面で借り入れを行うことはなく、借入から返済まで全てATMで完結させることが出来るのが特徴です。
また、最近はサービスが充実しており、あらかじめ登録した本人名義の銀行口座へ借入希望額を即座に振り込んでくれるサービスを提供している銀行・消費者金融会社もあります。例えば銀行を訪れるついでにお金を借りたり、カードローンを利用しているところを見られたくないな…と思う場面であっても安心して利用することが出来るように配慮がなされているのです。
クレジットカードにないカードローンのメリット
両者を比べると、クレジットカードの方が身近に感じられると思う方が多いのではないでしょうか。普段の買い物で使う機会も多く、デパートや駅ビルには特設カウンターが設けられて申し込みの機会も多々ありますからね。しかし、カードローンにはクレジットカードにはないメリットが数多くあります。
現金を直接借りるため、あらゆる用途に用いることが出来る。
カード決済が一般的になったこともあり、大抵のところでクレジットカードを使用することが出来るように思えますが、実際のところまだ現金払いのみしか受け付けていないお店は多々あります。例えばドトールコーヒーやサンマルクカフェなど、チェーン展開しているセルフサービスのカフェは現金による支払いが未だ主流です。その他にも個人経営の飲食店や文具店などの小売店、病院の支払いや市役所・区役所での納税なども、クレジットカードは使用出来ない場合がほとんどです。
忘れてしまいがちなのですが、クレジットカードは原則そのカードブランド(VISAやマスターカード、アメリカン・エキスプレスなど)の加盟店でしか使用することが出来ません。その為、例えばJCBカードを持っている場合にはVISAとマスターカードの加盟店では使用することが出来ず、支払い時に困ってしまうことも決して珍しいことではないのです。
支払いに現金が必要なところの一例
- 個人経営の小売店や飲食店
- 病院の治療費と入院費
- 税金の納付
- 地方のタクシー会社
- クレジットカード加盟店以外での買い物
その点、カードローンは現金を直接借りることが出来るため、支払い時に受け付けてくれないといったことはまずありません。
借入可能な限度額が、クレジットカードと比べて大きい
クレジットカードにもキャッシング機能がついているカードがあります。この場合、カードローンと同じく現金を直接借りることが出来ます。
「それじゃあカードローンは必要ないんじゃないの?」
そう思われるかもしれません。ですがキャッシング機能はあくまでおまけのようなものです。借入出来る限度額や金利などは、カードローンのそれに比べるとどうしても見劣りしてしまいます。10〜20万円くらいの利用ならクレジットカードのキャッシングでも賄うことが出来るのですが、それ以上の場合にはカードローンに軍配が上がります。
クレジットカードと比べて審査の時間が圧倒的に速い
クレジットカードを新たに発行する場合、申込みから審査を経てカードが手元に届くまでは大体1週間から1カ月前後の時間を要します。一方カードローンの場合は各社が様々な審査ノウハウを持ち合わせていることもあり、1営業日前後で審査結果と利用可能な限度額の確認、会社によってはその日のうちに借入まで行うことが出来るのです。
審査を通過することが条件ではありますが、急にお金が必要になった時にはこの申込みから借入までの速さは大変重宝しますね。
カードローンの種類(銀行系・消費者金融系・信販系)について
カードローンには発行する会社によって大きく3つ、銀行系・消費者金融系・信販系に分かれます。それぞれに特徴があるので、利用する目的に応じて最適なものを選んでいきましょう。
銀行系カードローン
三井住友銀行カードローンや三菱東京UFJ銀行「バンクイック」に代表される、銀行が発行元のカードローンです。申し込みの審査が厳しいことが難点ですが、その代わりに金利は後述の消費者金融系と比べて低く抑えられ、また総量規制(年収の1/3以上の貸付が制限される法規制。消費者金融と信販会社が対象)の対象外であることから多額の利用限度額を設定してもらえる可能性があることが特徴です。
消費者金融系カードローン
アコムやアイフルに代表される消費者金融系カードローンは、総量規制によって利用限度額に一定の制限がある一方、銀行系カードローンよりも高い利便性を持ち合わせています。たとえば一定期間(30日ほど)の無利息サービスや最短30分での即時審査、電話やWEB上からの振込融資など、急な出費の際にはありがたいサービスが揃っています。
またプロミスはこれらのサービスに加え、レジャー施設やレストランの割引など、本来の目的であるお金を借りること以外にも付帯サービスが充実していることが特徴です。
信販系カードローン
クレディセゾンやオリコに代表される信販各社は、クレジットカードの発行と運用で得た審査ノウハウを基にカードローンを提供しています。消費者金融系と同じく総量規制が適用されているため、際立って大きな利用限度額が設定されるわけではありませんが、一方で独自基準の審査を行うため、例えば銀行系カードローンに落ちてしまった場合でも信販系なら審査を通過するケースがあるのです。
また、同じ会社であってもカードローンの種類ごとに様々な利用限度額や金利が設けられているため、目的にピッタリ合致したカードローンを選びやすいこともまた大きな特徴です。
[speech_bubble subtype="R1" type="ln" icon="kurepon.png" name="クレぽん"]信販系の場合、審査が易しい一方で消費者金融系とも異なった審査基準で審査を行います。例えば消費者金融系では既に多数の他社からの借入がある場合には審査落ちになることが多いのですが、信販系ではそれでも審査通過になることが決して珍しくありません[/speech_bubble]
銀行系・消費者金融系・信販系、各々の特徴は次の通りです。
借入可能額 | 総量規制の有無 | 利便性 | 審査難易度 | |
銀行 | 多い | なし | 中 | 厳しい |
消費者金融 | やや少ない | あり(年収の1/3が上限) | 高 | 普通 |
信販系 | やや少ない | あり(年収の1/3が上限) | 中 | 普通(消費者金融系とは異なった審査基準) |
消費者金融会社がクレジットカードの発行に乗り出すケースも。
また、最近では消費者金融会社がクレジットカードの発行を行うケースも見られるようになってきました。この背景にはカード決済がだんだん必需品になりつつある流れがあります。
前述の通り、カードローンは現金を直接貸し出すため、クレジットカードでは対応が出来ない現金のみの支払い時に大きなメリットがあります。しかしながら、現金では受け付けてくれないサービスも最近僅かながら現れてきました。
例えば携帯電話・スマートフォンの端末代金分割払い。口座引き落としや請求書による支払いよりも確実に代金を回収できることから、申込時にはクレジットカードでの支払いが原則となっています。また、毎月会費を支払う会員サービスもクレジットカードによる支払いが主流です。
ACマスターカードという選択肢
こうした決済ニーズに応えるために、消費者金融会社が事業の垣根を超えてクレジットカードの発行に乗り出したと考えられます。その代表格が、消費者金融大手のアコムが発行するアコムACマスターカードです。このカードの審査は消費者金融の基準で行われるため、クレジットカード会社の審査では審査落ちの憂き目を見てしまった方であっても発行に至る可能性が十分に考えられます。
また、クレジットカードでありながらアコムが全国各地に設置している無人発行機での発行が可能なため、申込みから発行まで最短でその日のうちに完結できるところが非常に大きな魅力です。
まとめ
カードローンがどんな金融商品か?クレジットカードとの比較とメリット、発行元による違いについてご紹介致しました。「お金を借りる」という点ではクレジットカードもカードローンも同じです。しかし、どう借りるか、いくら借りるか、現在他の借入がどのくらいあるかなどによって、どこに申し込むのが一番かの候補を絞ることが出来ます。
自分に合ったカードローンを見つけることで、審査に通過する可能性を高くすることが出来ます。そのため、当サイトの記事を参考にあなたにとってベストなカードローンを探してみてくださいね。